■2012年5月9日 産経新聞
世界初の「青いユリ」 サントリーと新潟県が開発に成功
http://sankei.jp.msn.com/west/west_economy/news/120509/wec12050918590009-n1.htm
今度は「青いユリ」-。サントリーホールディングス(HD)と新潟県は9日、遺伝子組み換え技術を使い、「青いユリ」の開発に世界で初めて成功したと発表した。商品化は2018年以降となる見通し。ユリには青色色素「デルフィニジン」を作るために必要な酵素の遺伝子がないため、これまで青い花は存在しなかった。
新潟県はユリの栽培が盛んで、県農業総合研究所が2006年から、サントリーHD傘下のサントリービジネスエキスパートと「青いユリ」の共同研究に着手。ピンク色のユリに、キキョウの一種であるカンパニュラの青色遺伝子を投入し、デルフィニジンを含む「青いユリ」の開発に成功した。
サントリーHDはこれまでに「青いバラ」や「青いカーネーション」を開発、商品化してきた。いずれもパンジーなどから、デルフィニジンを作るために必要な酵素の遺伝子を投入していた。「青いバラ」の店頭価格は1本2~3000円、「青いカーネーション」は同4~500円。