東日本大震災:静岡市から贈られた「なんじゃもんじゃ」苗木110株、津波被害の藤原さんら仮植え−−山田町 /岩手
http://mainichi.jp/area/iwate/news/20120508ddlk03040004000c.html
◇白い花、咲く日夢見て 再起へ思い重ね
東日本大震災で花と野菜苗の生産販売施設を流失した山田町船越の藤原長一さん(63)の元に7日、静岡市から珍木「なんじゃもんじゃ」の苗木110株が届き、近くの畑に仮植えされた。町に贈呈された「友好の木」だが、がれき集積地が片付いて移植できるまで預かって育てることにした。藤原さんは「北限の群生地にしたい」と白い花がいっぱいに咲くのを夢見て再起の思いを重ねる。
解散した「静岡なんじゃもんじゃの会」で事務局長を務めた鈴木和喜さん(72)が静岡市から車で運んだ。背丈は40〜50センチ。町役場に支援で派遣されている静岡県職員3人も加わり、藤原さんの新しい施設「グリーンハートやまだ」近くにある1アールの畑に仮植えした。津波で多くのお年寄りが犠牲となった老人介護施設にもほど近い場所。「しっかりと根付いてほしい」との願いを込めた。
苗木の贈呈は4月中旬、がれき処理の受け入れを検討する静岡市の田辺信宏市長が町を訪れた際に沼崎喜一町長に申し出た。町はがれきが山積みとなっている「鯨と海の科学館」前の公園が片付き次第、移植する。
好きな花木のひとつ。深大寺周辺にも沢山咲いていた。