■2012年5月5日 静岡新聞
富士宮やきそば"麺の聖地"へ 7月、ローマの催し参加
http://www.at-s.com/news/detail/100121320.html
B級ご当地グルメブームの火付け役として知られる富士宮やきそば学会(渡辺英彦会長)が、世界進出を加速している。昨夏の米国・ニューヨークと今春の米国・シアトルに続き、長年の目標だったイタリア・ローマでの7月のイベントに参加することが決まった。富士山の世界文化遺産登録を見据え、“ミッション麺ポシブル”は海外に広がっている。
イタリア進出は「すべての麺はローマに通じる」とうたう渡辺会長にとって、大きな夢だった。現地で開かれる日本文化フェスタに招待されたという。渡辺会長は「イタリアはパスタ、小麦文化の聖地。(B級ご当地グルメでまちおこしに取り組む)複数の団体と一緒に参加したい」と胸を躍らす。
ニューヨークでは約800食を5時間で完売。シアトルでも2日間で約1200食を販売した。日本のソース焼きそばは海外でも好評だったという。さらに、宇宙飛行士の山崎直子さんを富士宮やきそばの親善大使に任命するなど、人脈を広げている。
海外戦略も国内と同様、ご当地グルメとともに地域をアピールするのが最大の目的。富士山の世界遺産登録に向けた活動が進む現在は、情報発信の絶好の好機だ。富士宮市の須藤秀忠市長は「マウントフジの知名度は海外でも高い。富士宮の名前を世界に広めてほしい」と期待する。