カリウム40とセシウム_内部被曝_野菜は、特にブラナ科に注意

■Wikipedia カリウム40の人体での内部被曝線量
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%AA%E3%82%A6%E3%83%A040
カリウムは、岩石に大量に含まれるほか、動植物にとって必要不可欠な元素である。
食品中に含まれるカリウム40の濃度はかなり高く、白米1kg中の放射能強度は33ベクレル(Bq)ほどになる。外洋の海水中には1リットルあたり12.1ベクレルが含まれる。カリウムは水に溶けやすくナトリウムと似た性質を持ち、経口摂取するとすみやかに全身に広がる。生物学的半減期は30日とされる。人体が持つ放射線強度は、体重60kgの成人男子で約4000ベクレルである。これによる年間の内部被曝線量は、0.17ミリシーベルト(mSv)となる。飲食で人体中に取り込まれるカリウム40の放射能強度は1日あたり約50ベクレルであるが、人体中の余分のカリウムが排出されるのに伴って1日あたり同量(放射線強度約50ベクレル)が排出される[5][6]。天然に存在する放射能の中で内部被曝による線量が大きいものの一つであるが、カリウムの経口摂取量の大小にかかわらず、カリウムの体内量は常に一定に保たれているため、食事による被曝量の変化はない。

とても恐ろしいようにも感じるカリウム40である。
がしかし、我々人類は長い間カリウム40を体内に取り込んできたのだから、
今さら、カリウム40の人体での内部被曝を心配する必要はないような気がする。

心配なのはセシウムだ。

■私設原子力情報室
セシウム137とカリウム40
http://nucleus.asablo.jp/blog/2011/10/29/6175523
セシウム137の危険性を論じる時に、よく引き合いに出されるのがカリウム40です。セシウムはカリウムと化学的な性質が似ているので、体内での蓄積のメカニズムなどが、ほぼ同じと考えられているからです。カリウム40は自然界に存在する放射性物質で、カリウムの中に必ず0.0117%含まれています。植物だろうと、人体だろうと、海の中だろうと、この比率は変わりません。一方、カリウムは人間にとっての必須栄養素の一つですから。健康な人であれば誰でも、67ベクレル/kgのカリウム40を体内に持っています。しかし、このカリウム40が人体に何も悪さをしていないかというと、それは断言はできません。少ない数ですが、ガンや他の病気の引き金になって、人を死に至らしめている可能性はあります。ただ、人類が地球に登場してから約300万年の間、67ベクレル/kgという体内での濃度は、おそらく変化していません。人類全体としては、カリウム40の悪さに対して抵抗力と繁殖力が勝ってきたから、私たちは、今、こうして生きていられるのです。

セシウムは、カリウムと化学的な性質が似ているので、
植物の表面だけではなく、根からもセシウムが吸収されるということか。


■2011年06月02日(木) 週刊現代
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/6353?page=3
・南相馬市の野菜畑1の白菜=8790ベクレル/kg
・南相馬市の野菜畑2のほうれん草=4万3485ベクレル/kg
・福島市郊外の小規模野菜畑のからし菜=1万9940ベクレル/kg
・福島市郊外の小規模野菜畑の小松菜=7万3775ベクレル/kg
・福島市郊外の小規模野菜畑のニラ=2万295ベクレル/kg
・福島市郊外の小規模野菜畑のブロッコリー=1万6180ベクレル/kg
・福島市郊外の小規模野菜畑のほうれん草=15万2340ベクレル/kg
核種は特定されていない。

つまり、カリウムを多く含む植物は、
セシウムを取り込みやすいということのようだ。
特にブラナ科の野菜に注意が必要。