コーラに発がん性物質
●食品と暮らしの安全
コカコーラから発ガン性物質検出(2012年7月3日)
http://tabemono.info/report/report_9_3.html
(一部抜粋)
NPO法人 食品と暮らしの安全」の協力団体であるアメリカの公益科学センター(CSPI Center for Science in the Public Interest)は、6月26日、日本を含む世界各国で含まれているコカコーラには発ガン性物4-メチルイミダゾール(4-MI)が含まれていると発表した。
この発ガン性物質は、カラメル色素を製造する過程で、砂糖やアンモニア、亜硫酸塩が高圧・高温下で化学反応を起こして生成される化学物質である。
CSPIの調査は、「NPO法人食品と暮らしの安全」を含む、世界各国の消費者団体の協力で行われた。発ガン性物質4-MIのレベルは、各国で異なり、ブラジルで販売されているコカコーラが最も汚染されていた。
日本のコカコーラは、355ml換算で72マイクログラムで、カリフォルニア州で販売されているコカコーラが4マイクログラムだったのに対し約18倍も多い。
カリフォルニア州では4-MIを含む食品の規制があり、この規制に対応するために、カリフォルニア州で販売されるコカコーラのみ4M-1が少ないものとみられる。
CSPIは、カリフォルニア州でできるのなら、世界各国でも発ガン性物質の少ないコーラにすべきであると述べている。また、コカコーラの問題点は、この発ガン性物質よりも、大きな健康リスクをもたらす、大量の糖にあり、コカコーラをはじめとする糖分を多く含む清涼飲料水の飲みすぎを警告した。
また、日本ではコーラが500ml入りのペットボトルで販売されているのに対し、アメリカでは355ml、ヨーロッパ・アフリカ・中国では330mlが標準である。
CSPI代表のマイク・ジェイコブソン氏は、コカコーラのように糖分の多い清涼飲料水を500mlで販売すると飲みすぎてしまうため、 500mlのコカコーラは日本でも販売すべきでないと言っている。
「NPO法人食品と暮らしの安全」も、過去に糖分の多い清涼飲料水が血糖値の上昇や肥満を引き起こす「ペットボトル症候群」について警告を行っており、 CSPIと同様に、糖分の多い清涼飲料水は飲みすぎないことが重要であると考えている。
コカコーラの発ガン性物質の問題、および、大容量のコカコーラ販売の禁止に関して、日本コカコーラに対し近日中に申し入れを行う予定である。
●宏観亭見聞録(一部抜粋)
http://macroanomaly.blogspot.jp/2012/07/blog-post_3892.html
コーラに発がん物質
日本の大手メディアは沈黙していましたが、今年3月、コーラ飲料に発がん物質が含まれていると伝えられました。米国の消費者団体「公益科学センター」(CSPI)が指摘したことが発端です。コーラに色をつけるために使われるカラメル色素に、製造工程で化学物質が加えられることによって発がん性のある〝4-メチルイミダゾール〟が発生するというものでした
- 米FDA:炭酸飲料の化学物質、直ちに健康被害のリスクない (3月6日)
- コーラに 発がん性物質!? アメリカFDS「直ちに健康被害ない」 (3月7日)
- コーラとペプシに「発がん性物質」、製法を変更へ (3月10日)
- コークとペプシ、発がんリスク表示を回避するために米国でレシピ変更 (3月11日)
世界中で製造レシピが安全なものに順次切り替えられていくだろうと安易に考えていたのですが、資本主義の企業に性善説的な行動を期待をするのは間違いだったようです。法律で規制しなければ、彼らは商品の安全性を高めようとはしないようです。まずイギリスで火の手が上がりました:
- Calls to ban Coca-Cola colouring linked to cancer that is still available in Britain despite U.S. health alert (米国で健康被害への警告が出ているにもかかわらず英国では依然として使われている発がん性のあるコカ・コーラ着色料の禁止を要求; 6月25日)
- Call to ban cola ingredient linked to cancer (発がん性のあるコーラ含有物の禁止を要求; 6月26日)
- U.S. group flags chemical levels in Coke sold abroad (米国の団体が海外で販売されているコークの化学物質含有レベルについて警告; 6月26日)
- Tests Show Carcinogen Levels in Coca-Cola Vary Worldwide (コカ・コーラに含まれる発がん物質のレベルが世界各国によって異なることが試験によって示された; 6月27日)
- Coca Cola urged to cut out carcinogen (コカ・コーラは発がん物質を取り除くよう求められている; 6月27日)
- CocaCola rejects cancercausing claim (コカ・コーラは発がん性があるとの主張を否定; 6月28日)
- コカ・コーラ、米国外製品の発がん性の化学物質の量を削減せず (6月30日)