薔薇

バラ Bara

知人がUnited Kingdomに居る時に、沢山のgardenに連れていってもらった。
どこもroseが主人公だった。

知人の家のキッチンの前庭にも誇らしげにroseが咲いていた。
まさかのaphidも見つけたが、
日本では考えられないほどの鮮やかな色と甘過ぎない香りを放っていた。
その美しさに酔い痴れてから、roseが好きになった。
日本でもEnglish roseDavid Austinがオールドローズとモダンローズを交配したrose
が流行りかけたのもその頃だった。

2000年には、第1回世界バラ展のプロデュースにも加わった。
「ゴールデンウィークに2000種のroseを咲かす」という無謀なプランから始まった。
全体イメージは、私が提案したフランス式整形庭園が認められた。
それから、各エリアの装飾コンセプトから始まり、
roseの手配・2000種のroseリスト作成・配置プラン、roseと組み合わせる植物、期間中の花の入れ替え、スタッフの確保・スケジュールなどなど。
「青いrose」と、
1997年Parisで亡くなったPrincess DianaroseDiana Princess of Wales」のためのスペースは特に力を入れた。
会期中の6日間は、ほとんど徹夜だった。
第2回世界バラ展は、水をふんだんに使ったイタリア式噴水庭園のプランを作成したが、
未だに実施していない。

神代植物園と向ヶ丘遊園には何度も足を運んだ。
roseに会うためだ。
小田急向ヶ丘遊園のバラ園に最後に行ったのは2001年。
川崎市が引き継ぎ生田緑地ばら苑になる前だ。
多摩丘陵の樹林地に囲まれ「秘密のバラ園」として愛好家たちには人気だった。
バラ園の歴史は古く、開苑は1958年にさかのぼり、当時は「東洋一のバラ園」だった。

今年の正月も薔薇が咲いている。