放射能汚染_セシウム・放射性銀(Ag-110m)_新生カタツムリ・ジグモ・ダンゴムシ_飯館村_森敏

●WINEPブログ 2012-08-27
カタツムリの放射性銀(Ag-110m)汚染について
http://moribin.blog114.fc2.com/blog-entry-1522.html
 7月11日に、飯館村を調査中、足下の車道を無数の新生カタツムリが、雨に浮かれてか、道を渡っていた。ガードレールにも張り付いていた。(図上下)
図上下 道路を横切る新生カタツムリ の群れ

  それらをサンプリングして大学に持ち帰ってGe半導体検出器で測ると、予想外なことにカタツムリはセシウムばかりでなく放射性銀(Ag-110m)にも高度に汚染されていることがわかった。これまで測定したうちのジグモやダンゴムシに次ぐ汚染度である(表1)。

  やはりこのカタツムリはジグモやダンゴムシ同様、土に直接触れて歩いているので、汚染が激しいのかも知れない(しかしミミズはそれほど放射性銀汚染していない)。同じ「腹足類」であるナメクジやタニシも放射性銀を濃縮しているかも知れない。ますます採取の対象が広がりそうである。
      
表1 カタツムリの放射能汚染
 (但し数値は2011年10月8日に半減期補正している)
カタツムリの放射性核種 Bq/kg
Ag-110m 3118
Cs-134 11446
Cs-137 14778
K-40 718
  
(森敏)
子供の頃、
カタツムリやダンゴムシは遊び相手だった。