兵庫県伊丹市のウメの苗からウイルス_各地に感染が拡大している可能性_農林水産省

プラムポックスウイルスが苗から検出されたのは初めて。
各地に出荷されて感染が拡大している可能性がある。
このウイルスの感染が疑われる症状のウメやハナモモなどの
情報を広く一般から求めている。

●農林水産省 平成24年7月24日
ウメ輪紋ウイルス(プラムポックスウイルス)に感染したおそれがある植物に関する情報の収集について
http://www.maff.go.jp/j/press/syouan/syokubo/120724.html
農林水産省は、本年7月、ウメ輪紋ウイルス(プラムポックスウイルス)の調査の中で、兵庫県伊丹市のウメやハナモモなどの苗生産園地において、当該ウイルスに感染したウメ苗を確認しました。
農林水産省は、感染のおそれがあるウメ苗(盆栽を含む。)等の出荷先の調査を実施し、感染が確認された植物の処分を行うこととしています。
このウイルスがウメやモモなどに感染したときの症状(葉に緑色の薄い部分ができたり、ドーナツ状の輪ができる症状など)がありましたら、農林水産省又は都道府県にご連絡をくださいますようお願いします。
なお、このウイルスは、植物に感染するものであり、ヒトや動物に感染しませんので、果実を食べても健康に影響ありません。

ウメ輪紋ウイルスについて
1.ウメ輪紋ウイルス(プラムポックスウイルス)は、ウメやモモなどの果樹に感染し、果実が成熟前に落果するなどの被害を与えることが知られています。
2.このため、このウイルスの国内でのまん延を防止するためには、感染した植物を早期に発見し、早期に処分する必要があります。
3.このウイルスに感染したウメやモモでは、葉に緑色の薄い部分ができる症状(退緑斑紋)やドーナツ状の輪ができる症状(輪紋)を現すことが知られています。
4.このような症状がありましたら、農林水産省(消費・安全局植物防疫課、植物防疫所)又は都道府県(病害虫防除所など植物病害虫の担当部局)にご連絡をください。

経緯
1.平成21年4月、東京都青梅市のウメでウメ輪紋ウイルスによる植物の病気(ウメ輪紋病)の発生を国内で初めて確認しました。
2.農林水産省では、国内で本病の発生を確認して以降、各都道府県と連携し、国内の生産園地(果実生産園地、苗生産園地など)や観光園地での調査を継続して実施しています。
3.本年7月、兵庫県伊丹市のウメやハナモモなどの苗生産園地でこのウイルスに感染したウメ苗を確認しました。

対応
1.農林水産省では、ウメ輪紋ウイルスの感染を確認した苗生産園地の周辺の調査を実施しており、今後、感染範囲及び感染植物を特定し、感染植物等の処分を実施します。
2.今回、当該苗生産園地からウメ苗(盆栽を含む。)が市場等を通じて出荷されていることから、このウイルスの感染が疑われる症状のウメやハナモモなどがあった場合に、広く一般の方から情報を求めることとします。